炭素循環の話

posted Apr 19, 2013, 12:31 AM by Yoshitaka Uchida Hokudai
植物が二酸化炭素を吸収して酸素を排出している、という話を聞いたことがあると思います。逆に私たち人間や動物は、その酸素を呼吸して、二酸化炭素を吐き出します。このようにして植物の恩恵を得ているわけです。ですから、この二酸化炭素と酸素のバランスは、地球生命が健康であるために重要であることがわかるでしょう。植物がこの地球上で減り続けてしまえば、大気中の二酸化炭素が増加し、それは今問題になっている気候変動を引き起こすと考えられています。

 私たちの研究室では、この「炭素循環」を研究しています。炭素循環は、さきほど示したように単純化することが出来ますが、実際はもっともっと複雑です。例えば植物が生えている土も呼吸して二酸化炭素を排出するのです。それは土に住んでいる微生物が呼吸をするからです。植物の根も呼吸をします。実は、土壌に蓄えられている炭素は、大気中に二酸化炭素として存在している炭素よりもずっと多いのです。ですから、この土壌が炭素を土に蓄える力を強くすることが出来れば、大気中の炭素も減らすことが出来ると私は考えています。

 でも、土壌の微生物と、土壌中の炭素の関係はまだまだ分かっていません。私の研究室では、土壌から排出される二酸化炭素量を測定したり、土壌から炭素を抽出して濃度を測ったりしながらそのメカニズムを調べています。

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